米Zendesk、クラウドベースのヘルプデスクソリューション「Zendesk」の完全日本語版を発表

日本市場での本格的な販売活動を開始


 米Zendesk Inc.は5月25日、クラウドベースのヘルプデスクソリューション「Zendesk(ゼンデスク)」の完全日本語版を販売開始すると発表した。これにともない、日本市場における販売活動を本格的に開始する。

 「Zendesk」は、インターネット、メール、コールセンターやフォーラムからの問い合わせだけでなく、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを含む、顧客サービスに関わるすべての窓口からの問い合わせを一元管理することができるクラウドベースの柔軟なヘルプデスクシステム。小規模なスタートアップ企業から、SAP社、Sears社、Sony Music社、Adobe社、Groupon社などの大手企業まで、1万5000を超える幅広い企業がカスタマー、パートナー、そしてインターナルのサポートに「Zendesk」を使用しているという。

米Zendesk 創業者兼最高経営責任者のミッケル・スヴェーン氏

 今回、完全日本語版を販売開始するにあたり、米Zendesk 創業者兼最高経営責任者のミッケル・スヴェーン氏は、「当社は、2007年にデンマークのコペンハーゲンで創業し、現在は米カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置いている。われわれが目指しているのは、企業のカスタマーサービスをデザインしなおすことだ。従来までのヘルプデスクシステムは、大きく複雑でコストが高く、管理も大変だった。『Zendesk』では、これを大きく変革し、カスタマーサービスを提供するオペレータだけでなく、サービスを受ける顧客にとってもメリットをもたらすヘルプデスクソリューションに仕上がっている。今回の完全日本語版のリリースにともない、近く日本法人を設立し、日本市場に向けた販売展開を本格化していく」との方針を示した。

 「Zendesk」は、高品質のカスタマーサービスを短時間かつローコストで実現。洗練された使いやすいユーザーインターフェイスを提供し、コールセンターにかかってくるあらゆる問い合わせを容易に一元管理することができる。サポート案件に関する顧客および社内とのやりとりは、チケットとして管理。アラートやスマートなワークフローによって、チケットを適切に手配することでミスを最小限に抑えることができる。サポートポータルの画面デザインは、各企業のブランドに合わせて自由にカスタマイズが可能となっている。

「Zendesk」完全日本語版の画面イメージ「Zendesk」完全日本語版のチケット管理画面

 レポートおよび分析ツールも充実しており、カスタマイズ可能なレポートやダッシュボードを標準で20個用意。とくに、サポートの主要な評価指標(KPI)を明確化できる分析レポートにより、サポートの効率を最適化することができる。また、自動的に顧客満足度がトラッキングされるため、より確実に満足度の向上を目指すことができる。

モバイル端末からのカスタマーサポートにも対応

 さらに、iPhone/iPad/Android/Windows Phone/Kindle向けのアプリを提供し、モバイル端末からのカスタマーサポートにも対応。場所や時間を問わず、チケットの閲覧、編集、管理を迅速に行うことができる。このほか、90以上のサードパーティソリューションとの統合、および主要なCRMソリューションとの統合も可能となっている。

 日本市場での拡販に向けてスヴェーン氏は、「すでに日本では、オレンジワン、エヌプラス、アシストマイクロ、もしもしホットラインなどのパートナー企業で構成されたパートナー・コミュニティを確立しているが、日本語版の提供を機に、今後さらに多くのパートナー企業と緊密な関係を築いていきたい」としている。


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(唐沢 正和)
2012/5/25 17:23