IIJ、自販機のデジタルサイネージに災害情報を配信するソリューション


システム構成イメージ

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は24日、自動販売機などに併設されたデジタルサイネージに対して、緊急地震速報や津波情報などの災害情報、および独自コンテンツを配信するための配信基盤「災害情報連動型コンテンツ配信ソリューション」を発表した。2012年夏をめどに提供を開始する。

 同ソリューションでは、配信するコンテンツの追加・編集を行うコンテンツ管理システム(CMS)、デジタルサイネージと配信サーバーが通信するためのインターネット回線など、デジタルサイネージへの情報配信に不可欠となるさまざまなコンポーネントをワンストップに提供する。主に自治体などの公共施設で利用されるデジタルサイネージを想定しており、配信サーバーやCMSをクラウド型で提供することで、迅速な導入を実現する。

 具体的な機能としては、簡易な操作で情報配信できるCMS、「IIJ緊急地震速報配信サービス」を利用した高度利用者向けの速報個別配信、地震や津波情報など緊急性の高い災害情報の優先的な配信、クラウド環境・インターネット網を利用した災害に強いシステム基盤、自動販売機の設置環境に合わせたモバイル回線や有線回線などを提供する。

 自動販売機に併設されたデジタルサイネージは万一の災害時における情報伝達手段として、昨今注目されている。同ソリューションを利用することで、平常時は独自コンテンツを表示し、災害時には災害情報を共有することが可能になるという。

 IIJでは同ソリューションを活用して、ダイドードリンコ株式会社が展開する「災害救援自販機」に対して、配信システムや通信環境などをトータルに提供する予定。

 また、5月30日から東京ビッグサイトで開催される「ワイヤレスジャパン 2012」のIIJブース内で、「災害救援自販機」への適用例を参考展示する予定。

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(川島 弘之)
2012/5/25 13:40