インテルが最新Xeonを発表、4ソケット向け「E5-4600」やIvyBridge世代の「E3-1200 v2」など


 インテル株式会社は15日、サーバーやワークステーションに向けたXeonプロセッサの新製品3シリーズを発表した。4ソケット向け「Xeon E5-4600シリーズ」、2ソケット向け「Xeon E5-2400シリーズ」、1ソケット向けの「Xeon E3-1200 v2シリーズ」を提供する。

 新製品のうちXeon E5-4600は、4ソケットサーバーを対象にした製品群。システムごとに最大32コアと48DIMMの構成に対応し、学術研究や金融サービスといった専門的な演算用途のほか、通信インフラおよび中国など、急成長する市場に向けて提供されるという。

 インテルのラインアップの中では、すでに4ソケット以上向けのXeon E7シリーズ(開発コード名:Nehalem-EX)が提供されているが、Xeon E5-4600はこれと異なり、主に2ソケットサーバー向けに提供されているXeon E5シリーズ(開発コード名:Sandy Bridge-EP)をベースにしているため、RAS(信頼性、可用性、保守性)機能など一部機能は省略されている。

 ただし、AVX(Advanced Vector Extensions)命令、インテル インテグレーテッド I/O、PCI Express 3.0、ターボ・ブースト・テクノロジー2.0など、Sandy Bridge世代のXeon E5シリーズが共通して備える機能を余さず搭載しているとのこと。TDPは95~130Wで、コア数は4~8。

 現在、8製品が発表されているが、例として2.0GHz/4コア/95WのXeon E5-4603が4万5320円、2.70GHz/8コア/130WのXeon E5-4650が29万7430円(いずれも1000個受注時)。

 2つ目のXeon E5-2400シリーズは、中小規模ビジネスでの利用に適した2ソケットサーバー向けの製品。Xeon E5シリーズの主要な機能を備えているが、メモリチャネル数やPCI Express 3.0のレーン数などが削減されている。TDPは60~95Wで、コア数は4~8。

 現在、9製品が発表されており、例として1.80GHz/4コア/80WのXeon E5-2403が1万5460円、2.30GHz/8コア/95WのXeon E5-2470が11万8450円(いずれも1000個受注時)。

 最後のXeon E3-1200 v2シリーズは、22nmプロセス技術が適用されたIvyBridge(開発コード名)世代初のXeonプロセッサ。1ソケットのワークステーションやサーバーに向けて提供される。

 前世代製品と比べた場合、電力効率性能が最大32%向上。Core i3-2130(3.40GHz、デュアルコア)とXeon E3-1220V2(3.10GHz、クアッドコア)を比べると、パフォーマンスが最大72%向上し、セキュリティや信頼性も強化されるとした。またグラフィック機能は、インテル HDグラフィックス P4000を搭載したことで、メディア処理能力が最大2倍に向上している。TDPは17~87Wで、コア数は2~4。

 現在、11製品がラインアップされており、例として2.30GHz/2コア/17WのE3-1220L v2が1万5550円、3.70GHz/4コア/87WのE3-1290 v2が7万2800円(いずれも1000個受注時)。

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