富士通、クラウド環境に業務アプリを預かる「アプリケーション資産お預かりサービス」


 富士通株式会社は26日、企業の業務システムをクラウドへ移行するサービス「APMモダナイゼーションサービス for Cloud」において、既存の業務アプリケーションを富士通が預かり、保守の効率を向上させる「アプリケーション資産お預かりサービス」を提供すると発表した。

 「アプリケーション資産お預かりサービス」は、富士通がこれまでのサービス提供で得たノウハウに基づいて、顧客企業の業務アプリケーションを同社のデータセンターに預かり、保守を効率化するサービス。アプリケーション資産を効率よく保守するための作業プロセスとツールを提供するほか、最新のビジネス状況に対応するために、預かったアプリケーション資産を常に分析し、毎月のレポートでその結果を伝えるという。またアプリケーションを最適な状態に維持する目的で、アプリケーション保守基盤を新たに追加する。

 ユーザーはこのサービスを利用することにより、既存のアプリケーション資産の状態や価値を把握可能。従来から提供されているスリム化と併せて適用することで、膨大に存在する業務アプリケーションの整理や、継続利用・再構築の必要性の判断などを実行できるという。さらに、その時々のビジネス状況にあわせた、最適な業務アプリケーションの活用も行えるとのこと。

 サービスの導入にあたっては、作業プロセスとツールを提供するほか、その実践手順を整備したマニュアル群を提供するため、導入後すぐの作業に対応。作業プロセスは、実践に即したプロセスフローになっているので、現状の運用保守環境からスムーズに移行できる。また運用環境としては、クラウドサービス「FGCP/S5」上に、業務システムの保守現場で実際に活用されているツール群を構築して提供するとした。

 価格は、月額12万5000円(税別)からで、富士通では2012年度に20プロジェクトでの採用を目標としている。


関連情報
(石井 一志)
2012/4/26 15:02