KVH、グローバル・ビデオ会議ソリューション「KVH VCONNECT」を展開


 KVH株式会社は17日、ビデオ会議システムを手がけるTelirisと販売代理店契約を締結したと発表。Telirisのビデオ会議システムにネットワークサービスを組み合わせたビデオ会議ソリューション「KVH VCONNECT」をグローバルに展開すると発表した。

 KVH VCONNECTは、ビデオ会議システムおよびネットワークの構築・導入・運用・保守までワンストップにサポートするソリューション。顧客の各拠点にビデオ会議システム機器をレンタル提供し、KVHの低遅延イーサネットサービスシリーズ「KVH Ether-MAN EX」(国内)や「KVH Global EtherWAN」などの各種ネットワークサービスにより、KVH VCONNECTプラットフォームに接続させる。

 高額なMCU(多地点接続装置)を設置する必要がないため、迅速な導入が可能。各ネットワークサービスは最高位の高解像度映像の送受信でも、2拠点間通信で約3Mbpsの帯域幅で済むという。

 ビデオ会議システムは、最大3画面から構成される65型HDディスプレイを搭載する「Teliris Express」、他社HDMIディスプレイにも接続が可能な軽量アプライアンス装置「Teliris StartPoint」と、そのオプションとなるソフト型ビデオクライアント「Teliris @nywhere」から選択できる。

 価格は、ビデオ会議システム機器のレンタルおよびネットワーク接続を含む月額料金体系となり、例えば、国内、海外の2拠点で「Teliris StartPoint」を導入した場合、月額料金は25万円からとなる。

 ビデオ会議システムのグローバル市場では、今後5年間で二ケタ成長が見込まれているという。また、国内でも東日本大震災を契機に、BCP対策として再び注目が集まっているという。KVHは自社の強みであるインフラサービスにビデオ会議システムを組み合わせ、金融や製造業などグローバル展開を図る企業の多様化するコミュニケーションニーズに対応するとしている。

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(川島 弘之)
2012/4/17 12:15