シトリックス、オールインワンのVDIソリューション「Citrix VDI-in-a-Box」を提供開始


 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)は、中堅・中小企業向けのデスクトップ仮想化(VDI)ソリューション「Citrix VDI-in-a-Box」を、4月2日より提供開始すると発表した。もともとは、米Citrixが2011年5月に買収した米Kavizaが提供していた製品で、これを利用すると、一元管理された仮想デスクトップ提供環境を迅速に導入できる。

 VDI-in-a-Boxは、オールインワンの仮想デスクトップ構築ソリューション。仮想アプライアンスとして提供され、x86サーバー上で稼働するハイパーバイザー(XenServer、Hyper-V、VMware)上へ容易に展開・導入できる点が特徴という。また高価な共有ストレージ、特別な管理サーバーやロードバランサーなども必要なく、従来のVDIソリューションに比べて約60%のコスト削減が可能とのこと。

 仮想デスクトップ環境の導入により、企業はPCの買い替えが不要になるだけでなく、さまざまな端末から、時間や場所に左右されることなく業務を行えるようになる点もメリット。シトリックスが無償で提供しているクライアントアプリ「Citrix Receiver」を使用し、PC、Mac、シンクライアント端末、タブレット、スマートフォンなどの端末からVDI-in-a-Boxの仮想デスクトップにアクセスできる。また、Citrix HDXテクノロジーにより、高品位で快適なユーザー体験も実現するとのこと。

 さらに、システムの集中管理が可能になるため、デスクトップの管理やメンテナンスにかかるコストを80%削減できるとした。

 価格は、同時接続50ユーザーによる新規導入を想定した場合、端末1台あたりのコストは約5万6000円。シトリックスでは、PCの買い替えよりも低コストで仮想デスクトップの導入が可能とアピールしている。

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