IIJ、法人向けモバイルデータ通信サービスを「LTE」に対応

　株式会社インターネットイニシアティブ（IIJ）は27日、法人向けモバイルデータ通信サービス「IIJモバイルサービス/タイプD」を高速通信規格「LTE」に対応させた。同/タイプDで利用できるLTE対応のUSB型データ通信カード「510FU」とモバイルWiFiルータ「NI-760S」の提供も開始する。

USB型データ通信カード「510FU」

モバイルWiFiルータ「NI-760S」

　従来、同/タイプDはNTTドコモのFOMA網を利用した3G回線のみに対応していたが、新たにLTEを選択できるようになり、より高速で低遅延なモバイル通信が実現した。接続先を限定する「IIJモバイルBiz+サービス」などのセキュリティソリューションと組み合わせることで、法人利用に最適なセキュアな通信環境も容易に構築できるという。

　料金プランは、利用用途に応じて「三段階定額プランL」と「定額プランL」を選択可能。「三段階定額プランL」は、データ通信量に応じて定額部分が3段階に設定されており、LTE回線を利用する場合、回線ごとに3MBまでが800円（基本料金）、300MBまでが2800円（2段階目上限）、300MB以上が5700円（3段階目上限）となる。「メールやグループウェアなど一般的なビジネスユースの場合、300MBに収まるケースが多く、リーズナブルにLTE回線を利用できる」（同社）としている。

　データ通信カードは、USB型とモバイルWiFiルータの2種類を用意し、パソコン、スマートデバイスなどさまざまな無線LAN対応デバイスでLTE回線が利用できる。

　なお、今回は新規に同/タイプD（LTE）とセキュリティサービスを合わせて契約するユーザーを対象に、2種類のスタートアップキャンペーンを開始する。

　1つ目が「LTEセキュリティパック」で、LTE回線、USB型データ通信カード、セキュリティ機能（LTE回線の接続先を任意のグローバルIPアドレスに限定）をパッケージとして、まとめて契約する場合に、通常1回線あたり最大6800円の月額費用を最大4940円で提供する。

　2つ目が「LTE for スマートタブレット」で、スマートデバイスをセキュアに利用する際に必要なLTE回線、モバイルWiFiルータ、MDM機能をパッケージとして、まとめて契約する場合に、通常1回線あたり最大6950円の月額費用を最大4980円で提供する。