レッドハット、グリッド、メッセージ、リアルタイム機能を統合した「Red Hat Enterprise MRG」


 レッドハット株式会社は29日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)にメッセージング、リアルタイム、グリッドの各機能を追加した「Red Hat Enterprise MRG(Messaging、Realtime、Grid)」を発表した。同日より販売を開始する。

 Red Hat Enterprise MRGは、RHELをベースにしたリアルタイムOS。高速・低遅延のアプリケーションメッセージング通信、低遅延のリアルタイムカーネル、クラウド向けのコンピューティンググリッドスケジューラなどの機能が付加されているとのことで、これらを利用すると、トランザクションとアプリケーションを低遅延で実行できるほか、サービス品質とシステムの利用率が向上するという。

 なお、メッセージングおよびグリッド技術は、Java、Solaris、.Net環境などさまざまなプラットフォームにわたって配備することが可能。またRed Hat Enterprise MRGに含まれるリアルタイム機能と組み合わせて配備した場合に、最適化された性能を発揮できるとしている。

 なお適用分野としては、高速・高信頼性、あるいは大容量ファイルのメッセージング通信、並列およびデスクトップを使ったジョブスケジューリング、ハイスループットコンピューティング(HTC)、低遅延・高スループットのトランザクション、分散ワークロード管理といった分野が想定されているとのこと。

関連情報