国内データセンターネットワークインフラ市場は2015年には691億円に~IDC Japan予測


国内データセンターネットワークインフラ市場 製品分野別エンドユーザー売上額予測、2008年~2015年(出典:IDC Japan)

 IDC Japan株式会社は20日、国内データセンターネットワークインフラ市場動向を発表した。データセンターに導入されたと推定される、Ethernetスイッチ、レイヤ4-7スイッチ、WANアプリケーション配信製品、DCB/CEE/FCoEスイッチを対象とした調査で、それによると、同市場は2011年以降もプラス成長を続け、市場が拡大すると予測されている。

 2010年の国内データセンターネットワークインフラ市場は、企業ITリソースのデータセンターへの集約化や、インターネット上で提供されるサービス設備の増強を背景として大きく拡大。前年比18.4%増の505億6400万円となり、マイナス成長だった2009年から。一転して2けた成長へと回復した。また2011年も、インターネット上のサービス拡張や企業のデータセンターへの投資は持続すると見込んでおり、市場規模は前年比9.1%増の551億5100万円と予測している。

 さらにIDC Japanでは、2012年以降もこの成長が持続すると見ているとのことで、特に2013年までは高い成長を予測。同市場の2010年~2015年の年間平均成長率(CAGR)を6.5%、2015年の同市場規模は691億3400万円との予測を発表した。

 なお、データセンターネットワークインフラ市場は、ほかのネットワーク機器市場と比較して、短期的にも中期的にも成長率が高く、いずれの製品分野も、2010年~2015年のCAGRはプラス成長が見込まれるとした。

 ベンダーとしては、データセンター向けEthernetスイッチ市場で大きな力を持つシスコシステムズが中心。レイヤ4-7スイッチやWANアプリケーション配信など、特定分野で大きな強みを持つベンダーも、重要なプレイヤーといえるとしたほか、FC(Fibre Channel)スイッチを加えてデータセンターネットワークインフラ市場をとらえた場合には、ブロケードの存在感も際だっているとのこと。

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(石井 一志)
2011/9/20 17:35