ジュニパー、ウイルス対策機能を強化した仮想環境向けセキュリティ製品「vGW Virtual Gateway 5.0」


 ジュニパーネットワークス株式会社(ジュニパー)は5日、仮想環境向けセキュリティソフト「vGW Virtual Gateway」の新版「同 5.0」を発表した。仮想環境向けのウイルス対策機能などが強化されているという。提供は、2011年第4四半期の始めに開始される予定。

 vGW Virtual Gatewayは、仮想環境の特性を考慮して設計されたセキュリティソフト。新版では、仮想環境に特化したウイルス対策機能や、マルウェアとハッカーに対する継続的なモニタリング機能などが追加されたことにより、既存のファイアウォール/IPS機能などとあわせて、クラウドコンピューティングのための、UTMソリューションを実現したという。

 ウイルスのスキャンについては、オンデマンドスキャン機能を用いることにより、ネットワークリソースの利用負荷が低いオフピーク時など、最適なタイミングでのオフラインスキャンが実行できるとのこと。また、感染したファイルやゲスト仮想マシン(VM)自体の隔離も行える。

 また新版には、セキュリティ状態が損なわれるような事態が発生した場合のアラート機能や、脅威を軽減ための幅広いオプションを提供する「VMゴールド・イメージ」、大規模分散環境においても対応可能な一元管理機能、1つのVMware vCenter Serverに格納されている情報を、複数の個別管理が可能なvGWにセグメント化し、クラウドサービスやマルチテナント環境のリソース分離効果を向上させる「分割センター管理機能」なども搭載されている。

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(石井 一志)
2011/9/5 11:31