おサイフケータイで図書貸し出し、山梨県韮崎市立図書館に新システム


 株式会社富士通マーケティング(FJM)と株式会社ワイ・シー・シー(YCC)は25日、山梨県韮崎市の市立図書館にFeliCaを活用した図書管理システムを構築したと発表した。

 韮崎市では、駅前活性化と住民サービスの向上を目指し、図書館、公民館、子育て支援センターなどを集約した「市民交流センター」を9月3日よりオープンする。図書館は従来の市民会館から市民交流センターに移転され、蔵書数を約1.25倍となる約10万冊にアップする。併せて利用者へのサービス向上のため、最新のIC技術を活用した図書管理システムの導入を決定した。

 新システムの特徴は、標準のIC利用カードや住基カードに加え、FeliCaに対応する点。おサイフケータイで図書貸し出しやIC予約棚による予約図書・資料の受け取り自動化、ICゲートの認証などを実現。また、サーバー機器を専門技術者が常駐するデータセンターにハウジングすることで、システム管理コストを削減し、本来の業務やサービス向上へリソースを集中できる。

 FJMはこれまで日本全国で図書館システムを納入しており、公共・大学・専門図書館において約200ユーザーの実績がある。一方のYCCは、山梨県内で多数の図書館システム構築を手がけており、韮崎市ではこれらのノウハウと経験を評価した。

 なお、山梨県内では、FeliCaを活用した図書管理システムの導入は今回が初という。今後は、学校連携や電子書籍への対応も見据えた拡張を検討していく。

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