横浜市と富士通がPC省電力設定の効果を測定、約14%の消費電力削減に


 横浜市は8日、節電への取り組みとして行っている市庁舎内PCの省電力設定について、富士通株式会社と共同で実施した消費電力量測定実験の結果を発表した。

 実験は、横浜市庁舎内のオフィスで使用している事務用PC計36台(デスクトップPC5台、ノートPC31台)について、富士通製のスマートコンセントを使用して消費電力を計測。6月9日~15日に通常時の消費電力を計測し、6月16日~22日に省電力設定を行った状態の消費電力を計測した。

 省電力設定は、スクリーンセーバー(ブランク)に5分後に切り替わり、ディスプレイの輝度は業務に支障のない範囲でできる限り下げ、10分後にシステムスタンバイ(スリープ)となるもの。

 実験の結果、省電力設定を行うことで、デスクトップPCでは平均13.0Wh(削減率約20%)、ノートPCでは平均1.0Wh(同約5%)の消費電力が削減されたことを確認。特に、デスクトップPCのディスプレイが平均8.4Wh削減(同約33%)と効果が高く、ディスプレイの輝度を下げたことによる効果が高かったと思われるとしている。

 このことから、横浜市の庁内にある事務用PC全体(約2万4000台)で省電力設定を実施すると、推計で年間約22万kWh(削減率約14%)の消費電力が削減され、これは約62世帯の一般家庭の年間消費電力量に相当するとしている。

関連情報