アドビ、Web会議ツール「Adobe Connect」をAmazon EC2上で提供


アドビ代表取締役社長のクレイグ・ティーゲル氏

 アドビシステムズ株式会社(以下、アドビ)は4日、Web会議・eラーニング・Webinarを提供する「Adobe Connect」の新しい導入形態「Adobe Connect Managed Services(以下、ACMS)」を発表した。

 Adobe Connectは、Web会議やeラーニング、Webセミナーなど、企業が必要とするコラボレーション機能を備えた製品。Adobe Flashを基盤とするため、インターネット環境とAdobe Flash PlayerがインストールされているPCやモバイル機器であれば簡単に導入できる。現状は英語版のみだが、iOS/Android/BlackBerryにも対応し、近く日本語対応も行う予定という。

Web会議画面。レイアウトを自由に変えられる

会議管理画面会議に参加できる人を制限できる

 従来、導入形態としては「ホスティング」と「オンプレミス」が提供されていたが、新たに「ACMS」を提供する。これは、Amazon Web Services上でマネージドサービスとして提供するもので、顧客の運用規模に応じてきめ細かい導入が可能。Amazon EC2上のシングルテナント環境としてAdobe Connectが利用できるという。

 米Adobe マネージドサービス担当ディレクターのミッチ・ネルソン氏は「インフラや運用コストを削減できる“ホスティング”と、カスタマイズ性に優れた“オンプレミス”のいいとこ取り」とアピールする。

Adobe Connectのサービス概要導入形態の一覧。新しいACMSは、既存の「ホスティング」と「オンプレミス」のいいとこ取り
一次代理店のサムライズが直/間接販売

 日本市場向けには、一次代理店の株式会社サムライズが販売・技術サポートを提供する。Adobe Connectは、「Meeting(Web会議)」「Training(eラーニング)」「Event(Webiner)」の3種類のアプリケーションから必要なものを選んで購入できる。「Meeting」には、所有ライセンス数分の会議が自由に開催できる「Concurrent User」、事前に登録された特定のユーザーしか会議を開催できない「Named Host」、200人以上でWebセミナーを行いたい場合に必要な「Seminar Room」などのライセンスが用意される。

 「Meeting」の価格は、「Concurrent User」(最低購入数5)が年額17万5500円/ユーザー、「Named Host」(最低購入数5)が年額9万7500円/ユーザー、「Seminar Room」(最低購入数200)が年額9800円/ユーザー。Amazon Web Servicesの金額も含まれている。

Adobe Connectのモジュール一覧価格表
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(川島 弘之)
2011/8/5 06:00