リコー、持ち運び可能なビデオ会議システム「P3000」


リコー ユニファイド コミュニケーション システム P3000

 株式会社リコーは28日、「ユニファイド コミュニケーション システム(UCS)」事業の第1弾として、遠隔映像コミュニケーション用ポータブル端末「リコー ユニファイド コミュニケーション システム P3000」(以下、UCS P3000)を発表した。また同時に、UCS P3000を用いた遠隔映像コミュニケーションをサポートするクラウドサービスを、IIJのデータセンターを利用して構築し、運用を開始する。

 UCS P3000は、持ち運びに便利なコンパクト&軽量設計のコミュニケーション端末で、A4同等サイズの筐体に、カメラ、マイク、スピーカーといった会議に必要な機能と、通信機能として有線/無線LANを搭載し、プロジェクターなどの映像出力装置に接続すればすぐに利用可能。1.6kgとモバイルノートPC並みの重量を実現しており、社内外を持ち運んで利用できるという。

 また、本体とPCをUSBケーブルで接続するだけで、接続先とPCの画面を共有可能。映像コーデックには標準規格のH.264/SVCを採用しており、ネットワーク帯域をチェックし、解像度やフレームレートを自動的に最適制御するので、映像の乱れや途切れを抑えた高品位な映像コミュニケーションを実現する。

 操作ボタンは本体正面に配置され、必要な機能をシンプルにまとめながらも、使いやすいインターフェイスと操作性を実現。起動時間は、電源を入れてから約30秒と高速で、リコー独自の通信制御技術により、インターネットに接続すれば、相手先と簡単に通信を行える。さらに、あらかじめ接続先を登録しておけば、携帯電話のようにアドレス帳を見ながら、接続したい相手を簡単に選択できるとした。

 加えて、映像コミュニケーションのためのプラットフォームはクラウド上に構築され、インターネット経由でサービスを利用するため、本社や支社間といった同一企業内はもちろん、異なる企業間でも活用可能とのこと。

 価格は、製品本体が19万8000円(税別)で、このほか毎月サービス利用料が発生し、定額制の場合は月額2万5000円(税別)、従量制の場合は基本料金6000円(税別、5時間利用分込み)と利用料金15円(税別)/分が必要となる。

 リコーでは、製造、建設、卸・小売り、サービス業などの企業を中心に、遠隔地での商談や店舗間の情報共有時などに活用できるコミュニケーションシステムとして、UCS P3000を展開する考え。

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