NEC、ファイアウォールとメールセキュリティの仮想アプライアンスを発売


新製品の利用イメージ

 日本電気株式会社(NEC)は15日、特定のアプリケーションとOSをパッケージ化し、仮想環境上ですぐに導入できる、仮想アプライアンス製品を拡充すると発表した。ファイアウォール機能を提供する「InterSecVM/SG for VMware」、メールアーカイブやフィルタリングを実現する「AddPoint/MailWallServer for VMware」を、同日より発売する。

 新製品のうちInterSecVM/SG for VMwareは、自社開発のファイアウォールエンジンを搭載した仮想アプライアンス。ステートフルインスペクション型のパケットフィルタリング機能やNAT機能、VPN機能、ワームの事前調査活動などを備えている。また、日本語のWebユーザーインターフェイスやオンラインヘルプが用意されているため、運用・管理を容易に行えるという。

 参考価格は60万円(税別)で、9月の出荷開始を予定する。

 一方のAddPoint/MailWallServer for VMwareは、メールフィルタリング、アーカイブ、添付ファイル暗号化などの機能を提供する、メールセキュリティの仮想アプライアンス。送信メールを一時保留して自己確認したり、管理者が確認したりすることで、誤送信を防止する機能も備えている。

 価格は328万円(税別)で、7月15日に出荷開始となる。

 また今回は同時に、2010年1月より販売している仮想アプライアンス3製品について、Hyper-V上での動作に対応した製品の提供を開始する。メール機能を提供する「InterSecVM/MW」、プロキシ/Webフィルタリング機能を備えた「InterSecVM/CS」、ロードバランサー「InterSecVM/LB」の各製品で、価格はそれぞれ、41万円(税別)、64万円(税別)、64万円(税別)。

 なおNECでは、今回の新製品について、今後3年間で1000システムの販売を見込んでいる。

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