CTC、BtoCサイト向けの言語解析クラウド「コトロジ」


 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は12日、BtoCサイトを運営するネットサービス事業者向けに、クラウド型の言語解析サービス「コトロジ」を発売した。

 コトロジは、テキスト文章に基づいた言語解析機能を提供するクラウドサービス。コトロジの解析結果を活用することで、例えばネットサービス事業者では、利用者の発言・Web入力の意味内容から具体的で質の高いキーワードを抽出し、カテゴリに分類。利用者ごとにカスタマイズされたニュース・広告・投稿・電子書籍などの情報を最適化して提示できる。

 言語解析エンジンには、Jetrunテクノロジの「TrueText」を採用。1000万語・1900カテゴリの辞書を有し、新語・流行語にも定期更新で対応する。20万語におよぶアダルト・犯罪・差別表現などの有害用語辞書も備え、行動解析機能と組み合わせて、ブログ・掲示板などにおける不適切な投稿の自動フィルタリングが可能。

 メニューは、標準型サービスとプライベート型サービス。前者は共有プラットフォームを利用し、顧客のシステムに簡単なプログラムを組み込むだけで、短期間で利用開始できる。後者は顧客ごとに専用のプラットフォームを用意し、独自辞書の作成、顧客のサービスに合わせたSLAなど柔軟に運用できる。

 CTCでは、クラウドビジネスの「cloudage」ブランドの下、BtoCサイトを運営する企業を中心にコトロジを提供し、今後3年間で30億円の売り上げを目指す。

関連情報
(川島 弘之)
2011/7/12 11:34