SCS、提案型アウトソーシングの拠点「東京第3データセンター」開設


 住商情報システム株式会社(SCS)は11日、都市型データセンター「netXDC」の東日本地区第3拠点として「東京第3データセンター」を構築し、8月からサービスを開始すると発表した。

 トータルサービスの提供を目指し、システムの設計から構築・運用・改善まで、システムライフサイクル全体の効率化を支援する、提案型アウトソーシングサービスを提供するデータセンター。現在稼働する東京第1データセンター(亀戸)、東京第2データセンター(船堀)、大阪データセンター(堂島)と広域ネットワークで接続し、仮想的に1つのデータセンターとして機能するよう設計されている。

 特徴は、東京都文京区という好立地。システムトラブル時の駆け付けニーズに応えるほか、地域危険度測定調査で危険度特性評価AAAと地震リスクが低く、東京湾から約5km離れているため津波、高潮の危険性も低いという。

 空調には、ラックと天井感に壁を設けコールドアイルを分離する「コールドアイルチャンバー」を利用。環境に配慮した。

 運用面では、ITILをベースに標準化された運用プロセスにのっとり、常駐SEによる各種運用サービスを提供。定型的な運用だけでなく、顧客専任のSEによる定型化できないシステム運用にも対応する。

 施設には事前登録により常時入館可能。無線LANサービスやベッド・シャワー完備の休憩室、マッサージチェアなど充実したホスピタリティのユーザーサロンを備える。

 SCSでは今後も、昨今の震災対策などにおける事業継続計画の実効性を高めるための顧客ニーズを踏まえ、西日本地区を含めたデータセンターの拡充に努める方針。

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