FJM、ホテル・ブライダルの管理業務を支援するクラウドサービス


経営ダッシュボード

 株式会社富士通マーケティング(FJM)は7日、ホテル事業者の管理業務を効率化する「GLOVIA smart ホテル」新版を発売した。併せて、ブライダル事業者向けの新サービス「GLOVIA smart ブライダルクラウド」の提供も開始する。

 GLOVIA smart ホテルは、ホテル業界における「収益の最大化」「顧客の囲い込み」を支援するほか、新たな課題となっている「ネット予約管理」「チェーン管理」を支援するサービス。

 新版では、ネット予約機能を拡張。楽天・じゃらんなどの宿泊予約サイト経由の予約を統合する、シーナッツ提供の予約サイトコントローラー「TL-リンカーン」などとの連携を強化した。「提供客室情報」「宿泊プランの料金情報」といったホテルシステム側の設定情報をTL-リンカーン経由で各予約サイトへ自動反映できる。

TL-リンカーン連携の例

 また、従来の「統合予約管理」「統合顧客管理」「統合売掛管理」に加え、チェーン各店舗の売り上げを一目で把握できる「全店舗売上報告書」や、チェーン全店舗共通の予約センターを開設する「全店舗残室照会」「全店舗予約登録」機能を新たに提供する。

 各店舗およびチェーン全体の顧客情報を「デシル分析」「RFM分析」で見える化する顧客詳細分析にも対応。ロイヤルカスタマーに加え、利用回数は少ないが利用単価が高い顧客グループの見極めなど、分析により販促に寄与する。

 パッケージ版とクラウド版の両方を用意。クラウド版の「GLOVIA smart ホテル SaaSサービス」は、今回のバージョンアップにより「GLOVIA smart ホテルクラウド」へ名称を改める。

 パッケージ版の価格は200万円(税別)から。ハードウェア、導入支援費は別途。クラウド版の価格は初期費用が19万8000円(税別)から、月額費用が基本料2万7000円(同)から。追加クライアントライセンスは3000円(同)/台。提供時期は、クラウド版が7月7日より、パッケージ版が8月1日より。

 一方、ブライダル事業者向けの新サービス「GLOVIA smart ブライダルクラウド」の提供も7月7日より開始する。

 同サービスは、ゲストハウス・ウェディングといった専門のブライダル事業者やホテルの婚礼宴会部門で利用できる、婚礼宴会施行管理支援サービス。

 従来、個個の担当者が個別管理していた成約前の案件情報をシステムで管理・共有することで、見込み客のアプローチ漏れを防ぎ、成約率向上を支援する。概算見積りの作成も可能。

 成約後は打合せ管理として利用可能で、施行日に至るまでの打合せ進ちょく管理や見積・精算管理に対応。打合せ管理は顧客と対面で決定した内容をオンタイムでシステムに入力でき、打合せ確認書の作成などの作業を効率化する。

 複数店舗を運営している事業者向けには、全店舗統合の受注計画表や売上実績表、全プランナーの決定率表の作成や商談管理が可能という。

 こちらはクラウド版のみ。価格は初期費用が19万8000円(税別)から。月額費用が基本料4万円(同)から。追加クライアントライセンスが3000円(同)/台。

 FJMでは、2013年度までにホテル・ブライダル施設へ200システムの提供を目指す。

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