日本HP、性能を従来の約2倍に向上させたノート型シンクライアント端末


HP 6360t Mobile Thin Client

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は7日、ノート型シンクライアント端末「HP 6360t Mobile Thin Client」(以下、6360t)を発表した。価格は6万9300円で、同日より販売を開始する。

 6360tは、13.3型液晶を搭載したモバイルシンクライアント端末。CPUに、SandyBridge(開発コード名)世代のCeleron B810を搭載することで、同サイズの従来モデルと比べ、約2倍のパフォーマンスを実現しつつ、通常時の消費電力は14.5W(実測値)に抑えられているという。

 また、プリインストールOSのWindows Embedded Standard 7 Service Pack 1では、高速プロトコル「Remote FX」を利用可能。動画やCADといったリッチコンテンツの滑らかな描画もサポートされるため、これまで以上に幅広い業務分野で、モバイル端末、在宅勤務用端末として活用できるとのこと。さらに、Citrix XenAppの最新バージョンv12.1.0.30、VMware View Client v4.6をはじめとしたリモートアクセスソフトも標準搭載されており、導入後すぐに運用を開始できるとしている。

 筐体はアルミ製で、重量は1.95kg。底面カバーには、メモリーなどの交換・増設が簡単に行える「HP Easy Access Door」を採用したほか、オプションのセカンダリーバッテリーやドッキングステーションに対応するなど、メンテナンス性、拡張性にも配慮されている。

 セキュリティ機能としては、管理者以外からのOSやアプリケーションの変更を不可能にする「EWF(Enhanced Write Filter)」、フォルダやファイルごとに書き換えを許可する「FBWF(File Based Write Filter)」を搭載する。

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(石井 一志)
2011/7/7 13:46