NSSOL、オムロン、日本オラクルの3社、電力の需要抑制を支援する「電力ピーク低減ソリューション」


 新日鉄ソリューションズ株式会社(NSSOL)、オムロン株式会社、日本オラクル株式会社の3社は6日、電力の需要抑制対策を支援する「電力ピーク低減ソリューション」を提供開始すると発表した。

 「電力ピーク低減ソリューション」は、生産工場を含む事業拠点において、電力消費ピークの低減対策を支援するソリューション。日本オラクルの電力・生産情報可視化アプリケーション「Oracle Manufacturing Operations Center」と、オムロンの電力センサーを結合した上で、製造業の生産管理・設備管理で豊富な実績を持つNSSOLと連携して提供することで。電力のピーク分析とピーク低減の施策化、電力消費の省エネ化を支援するという。

 このソリューションを利用すると、全社および各拠点の電力消費量の把握と電力ピークの分析を実行可能。ここで得られた分析と生産情報と対比させることにより、必要のないエネルギーの発見・分析を行えるほか、ピーク時の対処計画を策定でき、生産活動への影響を最小化しつつ、電力ピークの低減を実現できる。

 また特定拠点の生産増加要請に対し、他拠点の生産を抑制するなどの意思決定の判断材料としても活用可能。全社的な電力需要量を抑制することで、生産量に沿った拠点別の電力供給量の調整などについて、電力会社との交渉を可能にするとのこと。

 Oracle Manufacturing Operations Centerには、日本オラクルとオムロンが共同開発した、企業活動のエネルギー消費を一元管理するためのデータモデル「SSDM(Sustainability Sensor Data Management)」が実装されている。さらに、管理指標である、非付加価値エネルギーを自動算出する機能も提供される。

 なお3社ではすでに、オムロンの電力センサーとOracle Manufacturing Operations Centerとの接続検証を完了しており、共同提案体制が確立されているとのことだ。

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