ノベル、Linuxシステムの統合管理ツール「SUSE Manager」


 ノベル株式会社は5日、Linuxシステムの統合管理ツール「SUSE Manager」を提供開始すると発表した。オープンソースプロジェクト「Spacewalk」をベースにしており、SUSE Linux Enterprise Serverをはじめとする、Linuxディストリビューションの統合管理を実現できる。

 SUSE Managerは、ソフトウェアおよびパッチ管理、資産管理などの機能を提供する、Linuxサーバー管理ツール。複数のLinuxディストリビューションに対応するのみならず、x86からIBM System zまでのさまざまなハードウェアのLinuxワークロードを管理できる。また、VMware、Xen、KVM、Hyper-Vといったハイパーバイザーや、Amazon EC2などのクラウドプラットフォームにも対応しているので、1つのソリューションですべてのLinuxワークロードを一元管理可能だ。

 さらに、ハードウェアやソフトウェアのインベントリを簡単に実施し、手作業を行うことなく、迅速にコンプライアンスに対応可能。サーバーへの変更が自動的にトラッキングされ、履歴が保持される仕組みを備えており、監査者へこの情報を提供したり、レポート機能を使って監査用の報告書を作成したりすることもできる。

 加えて、複数のLinuxディストリビューションをカバーし、SUSE Linux Enterprise ServerとRed Hat Enterprise Linuxの双方に管理機能を提供できることから、既存のRed Hatサーバーを運用しながら、ワークロードをSUSE Linux Enterprise Serverに移行する、といったシーンにも適用可能とのこと。ノベルではこうした特長を生かし、Red HatからSUSEへの移行を目指すユーザーに対しても、SUSE Managerを訴求するとした。

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(石井 一志)
2011/7/5 14:16