仮想環境で遅くならないスキャンを実現、シマンテックが「SEP12」を発売


 株式会社シマンテックは5日、「Symantec Endpoint Protection(SEP) 12」を発売した。

 SEP12は、企業向けエンドポイントセキュリティソフト。コミュニティおよびクラウドベースの脅威評価技術「Insight」を搭載し、より正確に脅威を検出・遮断できる。Insightでシマンテックの信頼を得た高評価のファイルを自動的にホワイトリスト化して、各エンドポイントでのスキャン数を大幅に削減することで、スキャンのオーバーヘッドを約70%削減したという。

 また、ハイブリッド動作評価(ビヘイビア)エンジン「SONAR」により、稼働中のアプリケーションが疑わしい振る舞いをしないかを監視し、ゼロデイ型や標的型の脅威もリアルタイムに遮断できる。

 仮想化対応も強化され、仮想マシン(VM)を自動的に識別・管理可能となった。直接VMwareのセキュリティAPIと統合し、オフラインのVMwareイメージ内のマルウェアもスキャンする。また、VMが多数稼働する環境において、スキャンの集中によりパフォーマンスを低下させないため、VMの基準イメージをホワイトリスト化し、スキャン結果をVM全体で共有。仮想化プール全体で同じファイルのスキャンは一度で済むよう工夫された。

 ラインアップは企業規模に応じて幅広く用意。中・大規模企業には、オンプレミスで導入する製品を提供し、さらにメッセージセキュリティやWebセキュリティ、バックアップやリカバリ機能も搭載した「Symantec Protection Suite Enterprise Edition」も提供する。一方、小規模企業には、「Symantec Endpoint Protection Small Business Edition」を用意している。

 価格は9500円(税別)/ライセンスから。

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