NTTデータ ジェトロニクス、携帯電話をOTPトークンとして利用するリモートアクセスソリューション


 NTTデータ ジェトロニクス株式会社は、セキュアなリモートアクセス環境を導入できるソリューション「認証マスター for VPN」(仮称)を20日に発売する。携帯電話やスマートフォンをワンタイムパスワード(OTP)の生成機(トークン)として用いることにより、ユーザー側の負担や導入費用を引き下げられるのが特徴だ。

 認証マスター for VPNは、携帯電話やスマートフォンを用いて本人認証を行うシステム。携帯電話の発信者番号によりユーザーを特定し、ショートメッセージサービス(SMS)を利用してOTPを発行し、一定時間のみID/パスワードによるアクセスを受け入れる。

 携帯電話やスマートフォンは、すでにユーザーが所有しているものを利用できるため、導入時に新たなハードウェアを配布する必要がなく、コストを抑えながら、セキュアな本人認証を行えるメリットがあるという。

 また、故障や紛失などによって携帯電話を利用できなくなった場合は、ユーザー自身が電話回線の停止をキャリアに申し入れるだけで、そのユーザーに対する認証サービスを停止可能。その後新たに携帯電話を購入して機種変更の手続きを行えば、利用を再開できることから、運用管理者の負担も軽減できるとした。

 価格は、最小構成(25ユーザー)で初年度51万5000円から。認証サーバー用のハードウェアとVPNルータが20万円から、初期導入費が15万円から、年間使用料がユーザーあたり5000円、といった内訳になる。なおルータには、アライドテレシスの「CentreCOM AR560S/AR570S」を採用している。

関連情報
(石井 一志)
2011/7/1 13:00