米IBM、“ビッグデータ”を迅速に分析する「Netezza High Capacity Appliance」

10PBを数分で分析可能


 米IBMは22日(米国時間)、大規模データ分析向けのアプライアンス「IBM Netezza High Capacity Appliance」を発表した。同社による米Netezza買収後、初めて提供される製品で、最大10PBのデータを数分で分析可能という。

 Netezza High Capacity Applianceは、社内に蓄積されていく大量のデータを分析するためのアプライアンス。IBM BladeCenterテクノロジーをベースにしており、競合のソリューションよりも高速かつ低コストにデータを分析できるという。また、導入から24時間以内に利用を開始できる簡易性も備えている。

 適用例としては、規定によって長期間、大量のデータの保管が義務づけられている、銀行、保険会社、医療機関、サービスプロバイダなどが考えられるとのこと。Netezza High Capacity Applianceは、このような蓄積されるデータの取り扱いに適しており、銀行取引やモバイル端末の通信トランザクション、保険請求、電子カルテデータ、売り上げ情報など、数PBにものぼる大量データを、容易に振り分け可能。また、大量の情報を分析することで、顧客の心理や製品の安全性、営業や販促の有効性など、新しい知見を手に入れられるとしている。

 なおIBMによれば、自動車関連の価格情報やレビューなどを扱うケリー・ブルー・ブックが、Netezza High Capacity Applianceを導入し、Webサイトを訪れたユーザーの閲覧データ分析に活用するとのこと。

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