FJMとアイネット、中堅企業向けクラウド分野で協業~仮想化基盤VAiOSを利用したサービスを提供


連携の概要

 株式会社富士通マーケティング(以下、FJM)と株式会社アイネットは23日、中堅企業向けクラウド分野で提携すると発表した。アプリケーションからインフラ、運用まで、一貫した商品の早期提供とラインアップの拡充を目指すという。また、VMwareの仮想化技術を取り入れたアイネットの「仮想化オール・イン・ワン サービスVAiOS(Virtualization All in One Services)」を活用したクラウド関連サービスを、同日より提供開始する。

 FJMは、中堅企業向けクラウドサービスを実現するため、アイネットのクラウド基盤「VAiOS EASY Cloud Service」(EASY Cloud)をインフラとして活用し、自社のソリューションサービスをプライベートクラウド化して提供する。一方アイネットでは、FJMのソリューションサービスと営業力を活用することにより、リセラー販売モデルを確立させ、ユーザー企業のニーズに合ったサービスメニュー拡大を図れるとのこと。

 具体的なサービスとしては、1)クラウド環境移行サービス、2)FJMパッケージソリューション on EASY Cloud、3)IT用心棒 for EASY Cloudを用意した。

 1)は、既存サーバーをEASY Cloud環境へ移設するサービスで、仮想化集約、あるいは仮想化によるシステム延命措置を短期間で実現できる。また、業務やシステムの処理特性、ソフトウェアライセンスなどに応じて適切なクラウド環境への配置を行ったり、稼働後の運用やメンテナンス面から見た運用再設計を実施したり、といった移行コンサルティングも提供する。

 2)は、FJMのソリューションをEASY Cloud環境でご利用できるサービス。データセンター内のPaaS環境と連携するため、ユーザー企業は、ハードウェア購入・保守を気にすることなく、セキュアにプライベートクラウドを利用できるという。

 3)の母体となる「IT用心棒」は、中堅企業向けにパッケージ化した運用サービス。オンプレミス型およびデータセンター設置型の双方に対応し、ヘルプデスクからMSPまで、幅広いサービスが提供される。今回、アイネットとFJMが提携することで、アイネットの提供するEASY Cloud基盤の運用サービスだけでなく、ミドルウェアやアプリケーションの運用サービスまで含めた、ワンストップでのトータルサポートが実現するとのこと。

関連情報
(石井 一志)
2011/6/23 18:44