NI+C、プレゼン資料と動画を同時にストリーミング配信する「Gridow」


 日本情報通信株式会社(以下、NI+C)は20日、台湾Gridowとプレゼンテーション動画配信サービス「Gridowサービス」群の再販契約を締結。7月1日より販売すると発表した。

 Gridowサービスは、社内研修、講演のリアルタイム配信、製品・サービスの紹介、取扱説明書の解説などを目的に、動画を組み合わせたプレゼン資料をオンライン上で「作る」「リアルタイムに配信する」「見る」「検索する」「管理する」ことが可能なSaaSサービス。

 PowerPointやPDFなどで作成された説明資料と、Webカメラで撮影された各ページごとのプレゼンテーション動画を組み合わせたコンテンツを作成できる。リアルタイムに資料と映像を同期させてサーバーにアップロードできるので、講演会などの同時記録・ライブ配信も可能。スタジオで撮影した映像を使ったコンテンツも作成できる。

 動作環境はPCのほか、Android、iPadによる閲覧にも10月対応予定。

Gridowサービス概要想定する用途
機能一覧

 ラインアップは、グループ・ユーザー管理、コンテンツの権限管理、ユーザー・コンテンツごとのアクセス履歴などの機能を備え、SSL-VPNを経由してクローズドな環境で利用できる「Gridow Enterprise」と、簡易版「Gridow.com」の2種類。Gridow.comは、SSL-VPNと組み合わせることはできず、オープンな環境でコンテンツが公開されるほか、管理機能も限定される一方で、Twitterなどのソーシャルメディアと容易に組み合わせて利用できる。

 Gridow Enterpriseの価格は、動画記録時間が200時間で350万円/年から。

 NI+Cでは、Gridowのクラウドサービスとして再販するほか、2012年からはNI+Cクラウド基盤を利用したサービスや、企業内にアプライアンスを設置する完全にクローズドなソリューションも展開する方針。2011年度に2000万円程度、2年以内に2億円程度の売り上げを目指す。

NI+C 代表取締役社長の野村雅行氏iPadでデモを披露する台湾Gridow CEOのChao-Ming Cho氏
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(川島 弘之)
2011/6/21 06:00