NEC、節電支援クラウドサービスをグループ従業員の家庭に導入~1万世帯への展開を計画


1時間ごとの実績管理グラフ

 日本電気株式会社(NEC)は20日、NECビッグローブ株式会社(BIGLOBE)の家庭向け節電支援サービス「BIGLOBEエコバード Home」をNECグループ従業員の家庭に導入したと発表した。同サービスは、BIGLOBEが7月中旬の発売を予定しているサービスで、これをいち早く導入することで、夏場の電力ピークカットや継続的な節電活動の支援を行うという。

 BIGLOBEエコバード Homeは、店舗・オフィスなどでの電力・水・ガスの使用量をWebサイト上で見える化し、複数の拠点を持つ企業の省エネ活動を支援するクラウドサービス「BIGLOBEエコバード」を、家庭向けにカスタマイズしたもの。企業や自治体など、一般家庭の省エネ活動を支援したいという法人向けに提供するという。

 同サービスでは、家庭の分電盤に無線通信を行う計測センサーを設置し、ブロードバンドルータを通して、1時間ごとの総電力使用量をサーバーへ送信する仕組みで、ユーザーは、Webサイト上で、電力使用量の変動をグラフによって確認できる。また、分かりやすいアニメーションで、前日の省エネ達成率を把握可能なほか、節電目標の設定や、実際に行った節電行動を登録できる機能なども強化されるとのこと。

 さらに、各家庭での消費電力が前週のピーク電力を越えると、あらかじめ設定したメールアドレス宛にアラームメールを配信する機能を備える。加えて、電力使用状況を公開している電力会社のエリア内では、電力使用率に応じ、使用電力の削減協力依頼メールを参加者に配信するとした。

 この取り組みは、7月から環境・エネルギー事業に関わる従業員の家庭に導入し、順次NECグループの一般従業員の家庭へ拡大する予定で、2012年度末までに、NECグループ従業員1万世帯への展開を目指す。

 なお、今回のNECグループ従業員向けの取り組みでは、BIGLOBEエコバード Homeと、NECキャピタルソリューションによる計測器機のリースを組み合わせ、初期費用の負担を軽減しているとのことだ。

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