クラウド型コラボツール「SAP StreamWork」、ビジネスアプリと連携


トップ画面。最新情報が画面上を流れていく

 SAPジャパン株式会社は15日、クラウドベースのコラボレーションツール「SAP StreamWork」の機能強化を発表した。自社製品との連携を進め、ビジネスアプリケーションから直接、問題解決やブレインストーミング、意志決定のためのコラボレーションが行えるという。

 SAP StreamWorkは、クラウドベースのコラボレーションツール。Facebookのように、参加者のつぶやきや共有情報の最新ステータスが画面上を流れていくUIを採用する。社外の人も招待できるほか、「アクティビティ」を作成して関係者にだけ閉じたコミュニケーションも図れる。さまざまなビジネス判断を支援するビジネスツールカタログ「Business Tools Catalog」も搭載。iPhone/iPad/Androidなどのスマートデバイスや、Google Appsアカウントによる利用に対応する。また、Evernote、Box.netなどの外部アプリケーションとも連携している。

「アクティビティ」を作成して関係者にだけ閉じたコミュニケーションも図れるさまざまなビジネス判断を支援するビジネスツールカタログ「Business Tools Catalog」も搭載

 今回の機能強化では、複数のSAPアプリケーションと連携した。例えば、「SAP CRM(Customer Relationship Management)」との連携では、SAP CRM内にSAP StreamWorkの更新情報を表示するなど、ソーシャル的な要素を追加することが可能で、営業部長が担当営業・カスタマーサポート・エンジニアなどから成るチームをまとめて、商談の加速に役立つという。

 「SAP PLM(Product Lifecycle Management)」との連携では、チームによる新製品のアイデア・企画作りやサービスの開発を実現し、「SAP BusinessObjects Strategy Management」との連携では、組織同断的に業績評価指標(KPI)を定義し、生産性やリスク認識の向上にメリットをもたらす。

 今後はさらに「SAP BusinessObjects BI(Business Intelligence)」との連携も図り、組織全体でのコラボレ―ティブなBIを実現する方針。

 ラインアップは、「アクティビティ」を5つまで作成できる無料版「Basic Edition」のほか、有償版として100つまで作成できる「Professional Edition」、200つまで作成できる「Enterprise Edition」の3種類を用意。価格は、Professional Editionが月額9ドル/人、Enterprise Editionが月額16ドル/人。

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