ヴイエムウェア、仮想化・クラウド向けアプリケーション実行基盤「vFabric 5」


 ヴイエムウェア株式会社は15日、仮想化・クラウド環境向けの統合アプリケーションプラットフォーム「vFabric 5」を発表した。2011年第3四半期より提供する。

 vFabric 5は、「VMware vSphere」に最適化されたミドルウェア群。Javaフレームワークの「Spring」とvFabricアプリケーション実行環境を組み合わせて、アプリケーションの構築・展開・運用を支援する。

 製品構成は、(1)Apache Tomcatベースのアプリケーションサーバー「vFabric tc Server」、(2)Webサーバー「vFabric Web Server」、(3)インメモリ分散データキャッシュ技術「vFabric GemFire」、(4)インメモリデータ管理システム「vFabric SQLFire」、(5)サーバー監視ツール「vFabric Hyperic」、(6)メッセージングサービス「vFabric RabbitMQ」。

 新版では、vFabric tc Serverの新機能として「Elastic Memory for Java」を搭載。複数のJava仮想マシン間で一貫したメモリ管理を実現する。また、Javaアプリケーションをトレースし問題点を指摘する「Spring Insight Operations」の導入。パフォーマンスに関する詳細な情報を取得できるようにした。

 ライセンス体系は、物理ハードウェアCPU単位ではなく、仮想マシン単位なのも特徴。使用しているライセンス分のみ課金されるため、ピーク時を想定したソフトの購入が不要なので、クラウドや仮想化の実環境に適した利用が可能となっている。

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