米通信機器大手AvayaがIPO申請、最大10億ドル調達


 米通信機器大手のAvayaを傘下に持つAvaya Holdingsは9日、米証券取引委員会(SEC)に対して新規株式公開(IPO)を申請したことを発表した。資金調達額は最大10億ドルとしている。

 引受幹事はMorgan Stanley & Co. LLC、Goldman Sachs & Co.、J.P. Morgan Securities LLC、 Citigroup Global Markets Inc.、Deutsche Bank Securities Inc.、BofA Merrill Lynch、Barclays Capital Inc.、UBS Investment Bank、Credit Suisse Securities (USA) LLCである。

 Avayaは、米AT&Tをルーツに持つ大手通信機器メーカーで、企業向けにネットワークや電話、コールセンターなどのテクノロジーを提供している。

 もとはLucent Technologiesの部門で、2000年にスピンオフ。その後、2007年にプライベートエクイティファームのSilver Lake PartnersとTPG Capitalに買収されたが、それまではニューヨーク証券取引所に上場していた。2009年には、カナダNortel Networksの通信機器部門を買収したことで話題となった。

 米国株式市場では最近、IT/ハイテク企業のIPO関連ニュースが相次いでいる。ビジネスプロフェショナル向けSNSのLinkedInや、ロシアのサーチエンジン最大手YandexのIPOが行われ、大変な成功を収めた。また、クーポンサイトの米GrouponのIPO申請や、近日中のIPO申請が噂される米Facebookの動向もある。5月末には半導体大手の米Freescale SemiconductorがIPOを実施した。

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