日立、企業間ビジネスメディアサービス「TWX-21」にISV向けSaaS事業支援サービスを追加


 株式会社日立製作所(以下、日立)は7日、Harmonious Cloudソリューションの一部として提供されている企業間ビジネスメディアサービス「TWX-21」において、「SaaS事業支援サービス」を新たに追加すると発表した。グローバル対応のB2B向けSaaSを新規に始めるISV(独立系アプリケーションベンダー)を主な対象に、6月9日よりサービス申し込み受付、ならびに審査を開始する。

 「SaaS事業支援サービス」は、ISVがクラウド形式でサービスを試行提供し、ユーザーが評価・検証した結果を踏まえて、業務システムクラウドを提供していくための環境を提供するもの。システム運用・プラットフォーム、SaaS型業務アプリケーション部品といった基盤はもちろん、SaaS立ち上げ・運営サポートのコンサルテーションメニューなども提供する。

 さらに、契約・会員管理システム、業務代行、課金管理システム、回収代行といった管理のためのサービス、ヘルプデスク代行、会員のニーズ収集や情報発信のための基盤(Webサイト、ユーザー連絡会)までを、幅広く用意した。

 ここで利用する基盤は、国内最大規模のB2B向けSaaSであるTWX-21のものを活用するため、ISVは基盤部分を日立に任せることで、エンドユーザー企業のニーズを反映したサービス機能の開発・提供に専念できる点がメリットという。

 またTWX-21では、ユーザー連絡会、定期アンケート、グローバルヘルプデスクといった各種施策を通じて、エンドユーザー企業からニーズを収集し、業界活動を生かした標準化への働きかけと標準機能のサポートを繰り返し実行しており、こうした“循環型エコシステム”によって、エンドユーザー企業のニーズを継続的にサービスへフィードバックできるとのこと。

 なお日立では、SaaS事業支援サービスにより、グローバルでのSCMを支援する多種多様なSaaSメニューを今後3年間で100種以上に増やし、製造・流通業向けクラウドマーケットプレースを充実させる計画。また、Harmonious Cloudソリューションが提供するクラウドサービスを、ユーザー企業がスピーディーに選択・検討・購入できる場の提供を目的に、他の業種分野のマーケットプレースについても計画している。


関連情報
(石井 一志)
2011/6/7 16:29