NTTアイティ、音声合成SaaS「バーチャル・ナレーター」でWebAPIを提供


 NTTアイティ株式会社は6日、SaaS型の音声合成サービス「バーチャル・ナレーター」において、WebAPIを追加提供し、7月11日よりサービスメニューをリニューアルすると発表した。

 バーチャル・ナレーターは、Webブラウザから専用サーバーへアクセスして、任意のテキスト文を合成音声に変換し、音声ファイルとしてダウンロードできる音声合成サービス。正確で安定した抑揚やアクセントを再現する「FutureVoice EX」エンジンを採用しており、ナレーターに引けを取らない、自然な音声を実現したという。

 今回は、このサービスにWebAPIが追加され、さまざまなOSやプラットフォーム上のWebサービスと音声合成を連携させた、多様なサービスの提供を可能にした。具体的には、Webサービスを記述したスクリプト内の必要な個所からWebAPIを呼び出すことで、Webサービス動作の任意の時点において、音声合成機能を容易に利用できる。

 これを使うと、PC上での既存Webサービスとの連携のみならず、スマートフォンや携帯電話、タブレット端末などでWebアプリケーションを開発する場合でも、音声合成機能を容易に組み込めることから、NTTアイティでは、より多様なシーン、コンテンツで音声合成が活用できるとしている。

 また同時に、適用業務を限定することにより、音声合成可能文字数が無制限となる新プラン「Premium」がメニューに追加された。Premiumプランの価格は個別見積もり。

 あわせて従来のBasicプランを3つのプランに細分化するとともに、最低契約期間を12カ月から6カ月へ短縮している。従来より継続する「Basic」プランでは、月額基本料金(5000円)と音声合成可能文字数はそのままに、オプション提供の追加パックの文字数を1万円あたり2000文字から4000文字へ拡大。

 さらに、新プラン「Basic Free-One」では、音声合成の適用業務を1つに限定することで、月額3万円の料金で音声合成可能文字数が無制限になるほか、月額5万5000円の「Basic Free- Multi」プランでは、複数の業務でも音声合成可能文字数を無制限にできる。

 なお各プランにおいて、WebAPIは追加料金不要の標準機能として提供される。

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