NTT Comと日本マイクロソフトがクラウド連携を強化、Office 365でも協業


 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と日本マイクロソフト株式会社は6日、ハイブリッドクラウドにおける協業を拡大すると発表した。日本マイクロソフトのクラウドプラットフォームであるWindows Azure Platformに加えて、本年中に提供開始予定のパブリッククラウドサービス「Office 365」に対応したサービスを、NTT Comの顧客向けに提供するという。

 なおNTT Comは、日本の通信事業者において初のOffice 365の協業パートナーとなり、NTT Comのクラウドサービス「Biz CITY」が実現するハイブリッドクラウドのサービスラインアップとして、ワールドワイドで展開されるOffice 365をグローバル規模で提供する予定。

 具体的な連携内容としては、NTT Comが、複数クラウド間をつなぐ「オーケストレーションサービス」として、オンプレミス上のActive Directory認証によってクラウド上のOffice 365へのシングルサインオンを実現する連携サービス(ADFS:Active Directory Federation Services)を、Office 365の正式提供開始に合わせて、Bizホスティング エンタープライズで提供する。

 また、Office 365をBizCITYのSaaSメニューやSOHO向けのパッケージサービスとしても利用できるよう、検討を進めているほか、2011年4月より提供を開始している「Bizホスティング エンタープライズ Azureハイブリッドオプション」も含め、ハイブリッド型のクラウドソリューションを強化していくとのこと。

 一方日本マイクロソフトでは、Office 365だけでなく、PC管理サービス「Windows Intune」などのパブリッククラウドサービスの拡充をはかり、NTT Comと協力しながら、企業でのクラウド利用を推進する考え。

 こうした取り組みを通じて両社は、顧客企業が「使い慣れたアプリケーションを、いろんなデバイスから、いつでも安心して使える」をコンセプトに、事業継続性と電力削減をも実現する、クラウドサービスの適用領域を拡大していきたい意向だ。

 なおNTT Comでは、6月8日~10日に幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2011」で、オーケストレーションサービスのデモを行うとしている。

関連情報