CTC、クラウド環境の一元管理ツール「Abiquo Enterprise Edition」を提供


GUIポータルの画面イメージ

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は3日、米Abiquoと販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴いCTCでは、Abiquoのクラウド管理ツール「Abiquo Enterprise Edition」を販売開始する。価格は最小構成で500万円から。

 Abiquo Enterprise Editionは、複数ベンダーの仮想化製品が混在するプライベート/パブリッククラウドの環境において、その一元管理を行うためのソフトウェア。VMware ESXi、Virtual Box、Citrix Xen Server、Xen、KVM、Hyper-Vの6つの仮想化製品をサポートしており、幅広い環境に対応できる。

 このツールでは、仮想マシン作成など、ドラッグ&ドロップで操作可能なGUIポータルと、システム管理者やユーザーなどの役割ごとに管理権限を設定できる機能を用意しているため、クラウドサービス提供事業者が利用すれば、サービスのユーザーが自らリソースを設定できる、顧客用のポータルなどを容易に提供できるという。

 また、IPアドレス割り当てなどのネットワーク管理機能や、ボリューム割り当てなどのストレージ管理機能も備えており、仮想化環境の周辺システムの設定もカバー。加えて、サービスレベルに応じて仮想サーバーを自動配置したり、APIを利用したりすることによって、各種リソースの割り当てなどについても自動化できるとしている。

 なおCTCでは、クラウドサービス提供事業者や、プライベートクラウド環境を保有する企業を中心に販売するほか、CTC独自のプライベートクラウドソリューション「VM Pool」と組み合わせた販売なども検討するとのこと。こうした取り組みによって、3年間で30億円の売り上げを見込んでいる。

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(石井 一志)
2011/6/3 15:17