ユニアデックス、スモールスタートが可能なプライベートクラウド構築パッケージ


 日本ユニシスグループのユニアデックス株式会社は2日、企業のプライベートクラウド環境を構築する「U-Cloud クラウド環境構築サービス」を発表した。米Cloud.comのクラウド基盤構築ソフト「CloudStack Enterprise Edition」を採用し、同ソフトの国内向け販売と24時間365日のサポートサービスをユニアデックスが提供する。提供は6月20日より。

 「U-Cloud クラウド環境構築サービス」は、企業のプライベートクラウド環境を構築するサービス。CloudStackにより、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器、各種ソフトが特定のベンダー製品に縛られず、企業が自由に選択して構成できるため、拡張性に優れた環境を構築できる。また運用保守面でも、ユニアデックス1社がワンストップで対応するため、コストを抑制可能とのこと

 このサービスで採用されるCloudStackは、クラウド基盤の構築・運用に関するさまざまな機能をパッケージ化したソフトで、プライベートクラウド構築を小規模から始められる点が特徴。CPUやメモリ、ストレージ、ネットワークといったリソースを「仮想化リソースプール」としてまとめ、その領域から必要なリソースを切り出して提供する仕組みを構築できるほか、専門知識のない利用者がセルフサービスで実行可能なことから、情報システム部門の負荷が軽減される。

 仮想化ハイパーバイザーは、VMware vSphereに加えて、XenServerやKVMを混在して利用でき、多様なユーザーニーズに対応。ソフトごとに違う操作インターフェイスの差もCloudStackが抽象化することにより、操作面の負担も少なくなっている。

 最小構成(管理サーバー1台、物理サーバー5台まで)時の構築費用は、CloudStackのライセンスと、アセスメント、設計支援、導入支援、教育、初年度サポートサービスなどのサービスを合わせて約500万円から。

 なお日本ユニシスグループとしては、日本ユニシスが6月1日に、主に大企業を対象にしたプライベートクラウドパッケージ「U-Cloud @IPCP」を発表しているが、ユニアデックスが今回、主にスモールスタートを求める企業に対して「U-Cloud クラウド基盤構築サービス」をラインアップすることにより、グループ全体で、多様なユーザーニーズへの対応が可能になるとしている。

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