NTT Com、海外拠点などからの外線発着信を行えるネットワークサービス


 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は30日、ボイスコミュニケーションサービス「Arcstar ユニファイド・コミュニケーション・サービス」を拡充すると発表した。すでに提供している国内-海外間、海外-海外間のIP内線サービス「Extensionプラン(旧称:グローバルIP内線通信サービス)」に加え、海外拠点などからの外線発着信を行える「SIP Trunkingプラン」などを提供する。

 Arcstar ユニファイド・コミュニケーション・サービスは、内線・外線のIP電話サービスを国内外問わず提供するサービス。今回はそのサービスに、国際IP-VPNサービス「Arcstar グローバル IP-VPN」の顧客が、海外拠点からの外線発着信を利用できる「SIP Trunkingプラン」が追加される。

 このサービスでは、海外拠点からの外線発着信が低価格で利用できるため、通信料の削減が可能。Arcstar グローバル IP-VPNで音声とデータを統合することで、TCO削減にも寄与するという。また、NTT ComがネットワークからVoIPゲートウェイまでをエンドトゥエンドで一元的に提供するので、通信機器の運用・保守にかかわる負荷を軽減するとのこと。

 価格は、1チャンネルあたり月額500円(税別)からで、別途通話料やグローバルIP-VPNの料金が必要。提供はシンガポールから開始し、2011年度中へ世界各国・地域へ順次拡大していくとしている。なお、着信機能については、2012年度から提供開始となる予定。

 今後は、BX機能や会議機能、メッセージングなどのコミュニケーション機能を提供する「UCaaSプラン」や、国内外でシームレスに利用できるSaaS型コンタクトセンターサービス「Contact Centerプラン」も年内に順次サービスを開始する計画である。

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(石井 一志)
2011/5/30 17:12