TIS、EDIパッケージ「ACMS」をSaaSで提供


 TIS株式会社は24日、国内初となるSaaS型EDI(電子データ交換)サービス「TIS EDI Ondemand Service by ACMS」を発表した。株式会社データ・アプリケーションの「ACMS」というパッケージ製品を、TISのPaaS/IaaS「TIS Enterprise Ondemand Service」上からサービスとして提供する。SaaS型EDIは国内初という。

 TIS EDI Ondemand Service by ACMSは、ネットワーク環境のほか、通信機器やソフトなど、EDIの運用に必要な各種機能をSaaSとして提供するサービス。機器導入・運用・保守コストを軽減できる。

提供サービスイメージ

 構成要素は、企業の基幹システムと各種EDIプロトコルを接続するための「基幹システム連携機能」、基幹システムと各種EDIフォーマットの変換を行う「変換機能」、変換したフォーマットでデータ通信を行う「通信機能」。マスタ登録や通信の処理のエラー監視などもオプションサービスとして提供する。

 「基幹システム連携機能」では、「JCA手順」「全銀TCP手順」「ebXML」など次世代のプロトコルに対応。ユーザーは国内外標準のさまざまなプロトコルから目的に合わせて選択できる。

 使用するリソース量(メモリやCPU数など)によって課金するため、これまでの取引データ量による課金に比べると、基本的なコストを抑えられるのもメリット。クラウドの利点を生かし、取引量の増加に合わせてリソース量を増やすことも可能だ。

 ニーズに応じてメニューも豊富に取りそろえており、利用希望に合わせて最小限のEDI機能だけの利用から、運用業務代行を含む大規模なEDI環境の利用まで、柔軟に選択できる。

 価格は、「システム構築・初期設定」の初期費用が200万円(税別)から。「ACMSライセンス」「ヘルプデスク」「インフラ運用サービス」の基本月額費用が45万円(税別)から。オプションとして「運用代行機能」「定期バックアップ機能」などを用意。これらの利用に応じて、初期費用・基本月額費用ともに変動する。

 TISは今後3年間で3億円の売り上げ拡大を目指す。

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(川島 弘之)
2011/5/25 06:00