NRIセキュアと京セラミタ、文書の機密度別に印刷を制御するソリューション


 NRIセキュアテクノロジーズ株式会社(NRIセキュア)は18日、機密度別に印刷を制御して紙媒体による情報漏えいを防止するソリューションを発売した。同社の情報資産識別・整理ツール「SecureCube/Labeling」と、京セラミタジャパン株式会社(京セラミタ)の印刷制御システム「TASKGUARD ID Printing(以下、TASKGUARD)」を連携させる。

 社内にある個々の電子ファイルの機密度別にラベルを付与する「SecureCube/Labeling」と、個人認証と暗号化によってセキュリティを強化した印刷を行うためのマルチベンダーセキュアプリントシステム「TASKGUARD」を連携させることで、機密度に応じて印刷を制御できるようになる。

 具体的には、「SecureCube/Labeling」で付与した電子ファイルの機密度や属性情報を、「TASKGUARD」に新たに追加された印刷制限機能を用いて読み取る。加えて、印刷制限機能に機密度別の印刷可否の対応を設定しておくことで、特定のキーワード(極秘・印刷不可など)によってファイルの機密度を判断し、印刷を自動停止できるという。これにより紙媒体による情報の不正な持ち出しを防止することが可能だ。

「SecureCube/Labeling」と「TASKGUARD」の連携イメージ

 NRIセキュアは今後、京セラミタと共同で社内の情報資産管理の分野における啓発や関連製品の販売などを行い、企業における機密情報漏えい対策の重要性を訴求していく考え。今回のソリューションについて、両社は今後1年間で30社以上への新規導入を目指す。

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(川島 弘之)
2011/5/18 14:42