米Microsoft、Skypeを85億ドルで買収


Microsoftのスティーブ・バルマーCEO

 米Microsoftは10日(米国時間)、Skypeを買収することで最終合意に達したと発表した。買収額は85億ドルで、すでに両社の取締役会で承認を受けているという。買収は2011年中に完了する見込み。SkypeのCEOを務めているTony Bates氏は、Microsoft Skype Divisionのプレジデントに就任する。

 Skypeは2003年に設立され、その後2005年にeBayに買収されたが、eBayは2009年に、Silver Lake、Andreessen Horowitzなどが参加する投資家グループへ、株式の多くを売却していた。

 Microsoftではこの買収によって、音声を初めとするコミュニケーションサービスを強化する狙いで、Outlook、Lync、Xbox Liveなど自社の製品・サービスとSkypeユーザーをつないでいくとのこと。

 なお買収後もMicrosoftでは投資を継続し、自社以外のプラットフォーム上のSkypeクライアントをサポートすることを表明。Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは、「Skypeは、世界中の何百万人もの人々に愛されているサービスだ。我々は、リアルタイムコミュニケーションの未来を共同で作り上げていく」とコメントしている。


関連情報