アイネットとS&I、企業内サーバーのデータセンター移設支援サービス


 株式会社アイネットとエス・アンド・アイ株式会社(S&I)は10日、企業内サーバーのデータセンター移設支援で協業すると発表した。産業界がピーク時の電力使用量について前年比一定割合での削減を検討しているのを受け、節電やリスク回避のため、企業内サーバーのデータセンターへの移設支援サービスを共同で展開する。

 自社にサーバーを設置している企業では、電力供給が不安定になった場合、システム稼働への影響が避けられず、業務へ支障を来す恐れがある。自家発電設備を持つデータセンターへのサーバー移設は有効策となるが、どのような手順で移設するか悩んでいる企業や、データセンターと既存システムのインテグレーターが別々で各所との調整が煩雑になる企業を対象とする。

 活用するのは、アイネットの神奈川県横浜市のデータセンター。サーバーの移設には「既存の環境やサーバー機器をそのまま移設する」「新しいサーバー機器へ入れ替えて移設する」「サーバーを統合・仮想化して移設する」「クラウドサービスを利用する、もしくはデータセンターとクラウドの混在環境を構築する」の4パターンが考えられるとし、ラック1本からフロア貸しや、共有回線・複数回線・専用線といった柔軟な選択肢を用意することで、それぞれの要望に応えるという。設計から物理的な移設作業、運用支援まで対応する。

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(川島 弘之)
2011/5/10 17:00