TMI、SaaS形式のIT資産管理サービス~IBMのクラウド基盤を利用


 トッパン エムアンドアイ株式会社(以下、TMI)は、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)と協力し、IT資産管理クラウドサービス「Asset Caretaker」を4月1日より提供すると発表した。

 Asset Caretakerは、ソフトウェア資産管理に関する国際基準「ISO/IEC19770-1」に準拠した、SaaS型のIT資産管理サービス。IT資産管理や使用者情報管理、PCのセキュリティ保護、ソフトウェア配布など、企業内IT資産の棚卸し・管理を支援する機能を提供する。

 資産管理としては、IT資産管理やソフトウェア資産管理のみならず人事情報管理、契約管理、ソフトウェア資産管理、ライフサイクル管理の機能が提供される。PCのインベントリ情報は自動で収集でき、資産情報を任意の条件で検索したり、資産レポート、SAMレポート、セキュリティ分析レポートなどさまざまな形式で出力したりすることが可能という。

 また、セキュリティ保護については、セキュリティ分析レポートより、セキュリティパッチやウイルス対策ソフトなどの導入状況を把握可能。パッチ未適用のPCには、管理者からの配布することもできる。

 価格は、管理対象となる資産の数に応じた従量制で、PC1台あたり月額500円から。ユーザー企業は、セキュリティの要求レベルに応じて、マルチテナントではなく、1社で仮想サーバーを占有するシングルテナントも選択できる。クラウド基盤としては日本IBMのものを利用しており、数の増減に応じた柔軟なリソース増強などが可能なほか、セキュリティに関しても強固な対策が採られているとのこと。

 なお、TMIでは利用者研修やヘルプデスクなどのサービスも提供するほか、今後は、資産管理以外のサービスについても、クラウドのメニューを拡大していく方針だ。

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(石井 一志)
2011/3/11 12:44