KVH、IPv6対応のインターネット接続サービスを開始


 ネットワークやデータセンター事業を手掛けるKVH株式会社は1日、IPv6対応インターネット接続サービスを開始すると発表した。企業拠点向けの「KVHインターネット接続サービス」、ならびにデータセンター利用者向けの「KVHデータセンター・インターネット接続サービス」の、いずれかの顧客が対象。IPv6のみの接続を提供するもの、デュアルスタック環境を提供するものなど、複数のメニューを取りそろえた。

 具体的には、IPv6の接続のみを提供する「IPv6ネイティブサービス」、1つの回線上でIPv4/v6両方のインターネット接続が可能な「IPv4/IPv6デュアルサービス」を用意。IPv4とIpv6の環境を混在させたくないユーザー、IPv4/v6の環境を併存して利用したいユーザーの、双方のニーズに対応する。

 また、IPv4のインターネット接続サービス(BGPオプションを除く)のユーザー向けには、IPv6 over IPv4トンネルをKVH網内のトンネル終端装置に張る「IPv6トンネリングサービス」を提供し、テスト的にIPv6を利用したいユーザーからのニーズにも応えるという。

 さらに今後は、IPv6ネイティブサービスのユーザーを対象に、IPv4インターネットへの接続性を提供する「トランスレーションサービス」の提供も予定している。

 各メニューの提供地域は、現在は関東エリアのみ。今後は、大阪エリアなどにも順次拡大する計画。料金は、現行のIPv4インターネット接続サービスに準拠する。

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(石井 一志)
2011/3/1 15:30