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テンプホールディングス、統合基盤プロジェクトにおける開発・検証環境に「Oracle Database Cloud Exadata Service」を導入

 日本オラクル株式会社は30日、総合人材サービス企業のテンプホールディングス株式会社が、「Oracle Database Cloud Exadata Service」をはじめとするオラクルのPaaS「Oracle Cloud Platform」製品群を、開発・検証から災害対策、機械学習などの用途で導入したと発表した。

 テンプホールディングスでは、これまでテンプグループはM&A戦略によりビジネスの規模を拡大させてきたが、グループ各社がそれぞれの業務システムを運用してきたため、システム連携を行う上で効率性や運用コスト増大が課題となっていたと説明。グループ共通のデータベース基盤を構築する統合基盤プロジェクトを開始し、別々のグループ会社がそれぞれ運用してきたデータベースを、高速データベースマシン「Oracle Exadata」に統合するとともに、開発・検証環境を検討した結果、既存環境との親和性とともにクラウドの利点を享受できる「Oracle Cloud Platform」製品群を全面的に採用することを2015年8月に決定した。

 テンプホールディングスでは、「Oracle Cloud Platform」製品群のひとつでデータベース環境をクラウド提供する「Oracle Database Cloud Service」と、そのラインアップのひとつである「Oracle Exadata」と同等の高速データベース環境をクラウド提供する「Oracle Database Cloud Exadata Service」、仮想マシン環境やストレージをクラウド提供するオラクルのIaaSを採用した。

 用途としては、迅速かつ効率的な開発・検証を目的にクラウド活用を始めているほか、Oracle Database Cloud Exadata Serviceはオンプレミスで利用しているExadataの検証環境としての活用を計画。また、クラウドの活用による災害対策環境を整備する計画や、人材データに関する機械学習や高度な分析のために「Oracle Database Cloud Service」および、その機能である「Oracle R Enterprise」の活用を計画しているという。

三柳 英樹