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NEC、ファイルサーバー統合管理ソフト「NIAS」を強化、個人情報検出機能をオプション提供

 日本電気株式会社(NEC)は30日、ファイルサーバー統合管理ソフト「NIAS(NEC Information Assessment System)」の最新版となるNIAS v3.3の販売を開始した。

 NIASは、ファイルサーバーの容量増大に対する整理機能を備え、アクセス権の設定状況の可視化し、設定不備による情報漏えいを未然に防止、セキュリティ対策の強化が可能な製品。

 最新版では、ファイルサーバー上にある個人情報を検出する「個人情報検出オプション」を追加。住所、氏名、メールアドレス、電話番号、マイナンバー、クレジットカード番号などの個人情報や特定キーワードを含むファイルについて、アクセス可能者数や各ファイルに含まれる個人情報数から危険度を総合的に判断でき、件数を可視化して横断的に確認することや、リスト形式で一覧化することが可能。個人情報を含むファイルは隔離フォルダーに一括移動し、確認や是正措置を取ることができる。

 また、クラウドゲートウェイ製品と連携することで、オンプレミス環境にある利用頻度の低いデータを、NEC Cloud IaaSやAmazon Web Services(AWS)などのクラウドサービスで提供される安価なオブジェクトストレージへ自動的に移行するといった、ハイブリッドクラウド環境での運用を可能とした。これにより、情報配置の最適化を図り、5年で約50%のコスト削減を実現するとしている。

 製品の価格(税別)は、NIAS v3.3が50万円から、個人情報検出オプションが50万円から。出荷日は7月15日。NECでは、6月1日~3日に開催されるイベント「AWS Summit Tokyo 2016」で、NIASを展示する。

三柳 英樹