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北海道システム・サイエンス、IBM SoftLayerで次世代シーケンスの解析時間短縮目指す

 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は22日、北海道システム・サイエンス株式会社が、次世代シーケンスによる受託DNA解析を行うインフラ環境として、IBM SoftLayerを採用したと発表した。

 DNAの合成や解析を主軸にビジネスを展開している北海道システム・サイエンスでは、2008年から、次世代シーケンスと呼ばれる大規模解析を実現するための機械「次世代シーケンサー」を導入し、最先端の遺伝子解析サービスを提供してきたという。次世代シーケンサーでは、1人あたりのヒト遺伝子の解析を数日で行えるため、1台の次世代シーケンサーから短時間に膨大な解析結果が出力されるようになり、2008年当時に比べてデータ量は約10倍に増え続けているとのこと。そこで、その解析を行うための、高性能なインフラ基盤が求められている。

 SoftLayerでは、高品質・高速なネットワークにより、必要な時に必要なIT資源を、柔軟かつ迅速に利用できる点が特徴で、今回、北海道システム・サイエンスは、東京データセンターと世界の多拠点にあるデータセンターを利用。メモリが最大3TBまで使用できるベアメタルサーバー、グローバルの高速ネットワークサービス、ファイアウォールなどSoftLayerの多様なサービス、機能を活用してインフラ環境を整えるとしている。

 なお同社は、この新環境により、これまで1年程度の期間を必要とするような大規模解析の納期を、3カ月程度に短縮することを目標としている。

石井 一志