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Microsoft Exchange Server 2016が提供開始

 日本マイクロソフト株式会社は2日、メッセージングプラットフォームの新版「Microsoft Exchange Server 2016」を提供開始すると発表した。

 Exchange Server 2016では、データ損失防止、可用性管理、ストレージ障害からの自動回復、WebベースのExchange管理センターなど、Exchange Server 2013で新しく導入された機能をベースに、さらなる機能強化を行っている。

 具体的には、Outlook 2016やブラウザ版のOutlook on the webと同様に、添付ファイルとしてではなく、SharePoint 2016(現在はプレビュー版を提供中)やOneDrive for Businessへのリンクを、ドキュメントの代わりに添付できるようになるので、共同編集やバージョン管理を効率化できるという。

 また、Outlook on the webを改良し、新機能として、一括処理、ピン留め、直前の動作を元に戻す、インライン返信、受信トレイの1行表示、新しいテーマ、絵文字の導入などが新たに利用可能になった。加えて、HTMLのレンダリングも強化されている。

 さらに、検索機能を拡張したほか、デスクトップ版およびOutlook on the webのアドインモデルが拡張され、開発者は、作成した機能をOutlookのエクスペリエンスに直接組み込めるようになった。これにより、メッセージや会議の本文テキストを強調表示したり、閲覧中・編集中のメール本文や会議リクエストを右側のタスクウィンドウに表示したり、Outlookリボンにボタンやドロップダウンオプションを追加したり、といったように、新しい形でアドインとUIコンポーネントを統合可能になったとのこと。

 このほか、データベースの整合性検出などの自動復旧機能の強化により、可用性が向上。Exchange 2013の累積更新プログラムによる多くの改善と、Office 365で培った安定性と信頼性が、Exchange Server 2016の安定性とパフォーマンス強化に還元されたとしている。

石井 一志