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無線LANコントローラ機器はもう不要? ネットギア、年額7500円からの管理クラウドサービス

 ネットギアジャパン合同会社(以下、ネットギア)は27日、自社の無線LANアクセスポイント製品を運用管理できるクラウドサービス「Business Central Wireless Manager」を発表した。8月31日より販売開始する。

 ネットギアでは、自社ネットワーク機器の統合管理クラウド「Business Central」を提供しているが、今回発表された「Wireless Manager」は、Business Central上で動作する、無線LANアクセスポイントを管理・運用するためのクラウドサービス。アクセスポイント1台の小さなネットワークから、世界中の拠点をカバーするネットワークまで、規模に合わせて必要な台数/使用月数分のライセンスを購入するだけで、無線LAN環境を柔軟に管理できるという。

 操作はすべてWebブラウザ上で行え、専任のIT管理者ではなくても利用可能。遠隔地の機器を一括管理することもできるため、トラブルのたびに現地へ技術者を派遣する必要もなく、カフェやレストランなどの商業施設で来店者向けのフリーWi-Fiサービスを展開したり、企業の各支店や学区内の複数の学校に設置されたアクセスポイントを一括管理したり、といったシーンで効果的に利用できるとした。

 また、ハードウェアの無線LANコントローラが不要になるので、初期コストを抑えられる点もメリットという。

 ライセンスは12カ月分から1800カ月分まで6種類が用意され、1つのライセンスを分割して利用することも可能なため、例えば12カ月分を購入し、2台のアクセスポイントに6カ月分ずつ充当する、といった使い方にも対応する。

 価格例は、12カ月分のライセンスが7500円(税別)、36カ月分が1万6875円(税別)で、90日間の無料お試し期間も設定されている。対応するアクセスポイントは、「WNDAP660」「WNDAP360」「WNAP320」の各製品。

管理対象となるアクセスポイントの1つ「WNDAP660」

石井 一志