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MetaMoJi、建設現場で使う「野帳」をデジタル化した「eYACHO」製品版を提供開始

 株式会社MetaMoJiは26日、株式会社大林組との共同開発によるiOS向けアプリ「eYACHO(イー・ヤチョウ)」の製品版の提供を開始した。フリー版は無料でApp Storeからダウンロードが可能(一部機能に制限が付く)。スタンダード版は1ライセンスにつき月額360円または年額3600円から。

 「eYACHO」は、建設現場などで使われているメモ帳「野帳」をデジタル化したアプリ。野帳は、屋外での利用に適した耐久性の高いメモ帳で、建設現場では備忘録や測量結果の記録、簡単な打ち合わせのメモなど、様々な用途で利用される。コンパクトで即座にメモがとれる反面、後から必要な箇所を探すのに手間取ったり、共有すべき内容を改めてPCでデータ入力する必要があるなど、管理に手間がかかる点が課題となっていた。

 eYACHOでは、大林組の建設業界における知見を活かしたテンプレートやアイテム、タグを組み込むことで、従来の野帳の手軽さを保ちつつ、デジタルの特性である管理機能を大幅に向上。大林組では、施工管理ツールをiPadに一元化した新しい現場ワークスタイルの実現を目指し、既に現場でeYACHOの先行利用を開始している。

 MetaMoJiでは、手書きノートアプリ「MetaMoJi Note」を拡張する形で、現場向けアプリ基盤「GEMBA」を開発。この基盤の上で作られた第1弾の業務ソリューションとして、
eYACHOを大林組と共同開発し、6月からベータ版を提供してきた。

 MetaMoJiでは、今後もGEMBAアプリ基盤の上で、モバイル、タブレットの業務ソリューションの開発を行っていくとしている。

三柳 英樹