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後付け型スマートロック「Akerun」がIoT対応、法人向けシステム販売を開始

 株式会社フォトシンスは8月下旬より、後付け型ドアロックシステム「Akerun(アケルン)」の法人向け販売を開始する。新たに開発したIoTゲートウェイ「Akerun Remote」と管理システムの組み合わせにより、携帯電話回線経由の鍵操作などが可能になる。鍵の利用者数などによって毎月の利用料金が変動する仕組みを採用。このため、初期費用を含めた導入コストは個別に見積もりするとしている。

「Akerunオンライン鍵管理システム」の利用イメージ。中央にあるのがIoTゲートウェイ「Akerun Remote」

 単体製品としてのAkerunは今年4月に3万6000円(税別)で販売を開始。注文、対応するドアへの取り付けとも個人で行うことができた。販売元では「スマートロック」の名称を用いており、錠の開閉にはスマートフォンのBluetooth機能を利用する。

 これに対し、8月下旬からは「Akerunオンライン鍵管理システム」の法人向け販売がスタートする。Akerun RemoteによってAkerunを集中管理できるようになり、オフィスや店舗での鍵受け渡し業務が効率化するとしている。

 また、鍵を開閉させるにはBluetooth対応スマートフォンをAkerunに近接させ、さらに専用アプリをインストールする必要があったが、Akerun Remoteの導入によってこれが大幅に緩和。フィーチャーフォンをはじめ、ウェブにアクセスできるほぼすべての端末で操作できるようになるという。

 このほか、管理系の機能も強化。ウェブの管理画面で時間指定型の合鍵を発行したり、入退室を把握できるようになる。なお、法人向け販売にあたってはソフトバンクコマース&サービス株式会社が代理店契約を締結している。

「Akerunオンライン鍵管理システム」では、鍵の権限の受け渡し手続きが簡易化される

森田 秀一