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ラドウェア、仮想アプライアンス型のADC「Alteon VA for NFV」

 日本ラドウェア株式会社は6日、ソフトウェアベースのアプリケーションデリバリコントローラ(ADC)製品「Alteon VA for NFV」を発表した。40~160Gbpsのスループットに対応する。

 Alteon VA for NFVは、仮想アプライアンス形態で提供されるADC製品。標準的なx86サーバーと仮想環境上で稼働するので、ADCの機能を専用のハードウェアおよびソフトウェア基盤から切り離すことができ、TCO削減に寄与するという。

 NFVに準拠した設計になっている点も特徴で、ネットワークに関する処理をハイパーバイザーの仮想スイッチレイヤを経由せず、NICとダイレクトに行う仕組みを採用。このため、最大スループット160Gbpsの高いパフォーマンスを実現できたとのこと。また、OpenStackなどの仮想インフラ基盤上でクラスタリングすれば、最大1Tbpsのパフォーマンスを発揮するとした。

 機能面では、既存のADC「Alteon」をベースにしており、Alteonが持つアプリケーションデリバリ機能はすべて利用可能。仮想化オーケストレーションツールとの連携によって、柔軟でスケーラブルな環境の構築が容易になる。

 対応するハイパーバイザーはKVMとVMware vSphereで、Intel DPDK対応NICもサポートする。

石井 一志